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京都タウンミーティング訴訟・原告の証言を聞いてきました(その1) [教育基本法]

これまで何度か紹介してきました、京都での教育基本法に関するタウンミーティングの不正(特定の親子を落選と通知して参加させない、そもそも「厳正な抽選」など行われず排除したい人の抽選券末尾の番号である5,7、9に該当する人を全員落選とした)の裁判はいよいよ大詰めを迎えました。7月7日の10時から15時近くまでの長時間、4人の原告が証言台に立ち、30分〜1時間ずつ主に原告側弁護士の質問に答えました。

時間や条件が合わずしばらく傍聴できていなかったのですが、原告の長時間の証言を聞ける最後の機会ということで、どうしても聞きたくて行ってきました。前回に内閣府の伊佐敷氏と京都市教委の松浦氏の証人調べがあって、どちらが主導したかで完全に食い違っていたそうで、事実認定という点では、前回が山場だったようです。不正があったことは証拠上明らかで(内閣府と京都市教委間のメールや、教委が依頼した参加者を中心とする席順表がしっかり残っています)、素人ながら私の感覚としては勝訴の確率は9割以上のように感じました。

それに加えて、今回の原告の訴えは心のこもった素晴らしいもので、私が教育に危機感を抱くようになる前からの政策、原告や子どもさんの悩みが実感として伝わってくるため、ぜひ紹介したくなりました。

まず、このタウンミーティング訴訟に関して私が書いた過去記事を挙げておきます。
6/13(水)京都タウンミーティング訴訟第2回口頭弁論
京都タウンミーティング訴訟、市教委推薦(無抽選)が過半数か?
TM国賠訴訟第3回口頭弁論のお知らせ(20日午前10時15分集合)
【お知らせ】京都タウンミーティング訴訟についての学習討論集会
【お知らせ】タウンミーティング国賠訴訟・第5回口頭弁論

今回いただいた案内チラシに要点がまとめられていますので、引用します。

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●いよいよ最終局面を迎えたタウンミーディング不正国賠訴訟

原告4人が証言台に立つ・・・みんなで傍聴を!
証人調べはこれで終了、いよいよ秋にも判決か

TM訴訟も、昨年1月の提訴以来、すでに9回の口頭弁論を重ねてきました。そして、いよいよ最終局面を迎えようとしています。皆さんへの最後のお願いです。
次回口頭弁論(7月7日)に、原告4人が証言台に立ちます。他の証人の採用については、全て見送られたので、TM訴訟としては、これが最後の事実調べとなる重要な法廷です。ぜひ、傍聴においでください。
そして、10月6日(午前10時〜)の次回口頭弁論で結審、年内にも判決が予想されます。


<解説>TM訴訟の現状と、7月7日の証人尋問の重要性について
一昨年秋の教育基本法改悪の国会審議の中で明らかになった、国と京都市教委によるTM不正。
乱脈な経費の使い方や、「やらせ」質問だけではなく、批判的な意見を出すことが予想される(であろうと主催者が決めつけた)申込者を、不正抽選で排除までして、国民世論の誘導をはかっていたのです。さらに、申込者の身辺調査をし、とんでもない虚偽の個人情報までやりとりされていた人権侵害の事実も明らかになりました。
こんな不正は許せないと、排除された4人が、国と京都市を相手にして国賠訴訟を起こしました。

*冷や汗を流しながら「偽証」を続けた、市教委の担当者・松浦氏
昨年1月の提訴以来、このTM訴訟も、すでに9回の口頭弁論を重ねてきました。
前回(5月20日)の証人調べでは、国と京都市教委の担当者が、お互いに責任をすりつけあうという見苦しい展開となりました。

特に、市教委の担当者・松浦は、冷や汗を流し、言葉に詰まりながらも、「偽証」を続けました。
自ら、「2人を抽選で落選とする」よう国に要請し、国の担当者もその事実を証言しているのに、「そんな要請はしていない」、「国はそこまでされるかと驚きました」とまで述べ、傍聴席の失笑と怒りをかったのです。

また、国の担当者が、松浦から朴さんが「民団の支団長」であるという情報(しかも、これは全く虚偽の情報ですが)を伝えられたと証言したのに、「そんな情報は伝えていない」と開き直ったのです。

彼は門川前教育長(現市長)が、教育再生会議の会議に行くときには、かばん持ちとして同行していた人物。門川に忠誠を誓って、今春、課長に「出世」させてもらったばかりですから、京都市が責任を問われ、門川に批判が及ぶことをなんとしても防ぎたいと、こうした「偽証」を続けたのでしょう。

しかし、「偽証」は刑法上の犯罪。特に、公務員として許せるものではありません。私たちは、松浦と、彼に「偽証」を指示したであろう門川市長の責任をとことん問い続けていきます。

*他の証人は全て「不採用」。しかし、その意味は?
6月11日の進行協議では、我々の他の証人申請は、全て採用されませんでしたが、決して原告側に不利に進んでいるということでもないようです。

私たちは、国と市教委の担当者の証言が異なったので、それを明らかにするため、2人をヒアリングした国のTM調査委員会のメンバーの弁護士を証人申請していましたが、裁判長は、「どちらかが偽証をしていることになるが、裁判所としてはもう心証ができたので」として、採用しませんでした。これは、原告側弁護士の説明によると、「裁判所として、松浦がウソをついているという心証がとれたので、これ以上、事実調べの必要はない。事実認定については、原告側の主張通り認定する」からと思われます。

また、門川前教育長の証人申請についても、「不採用」となりましたが、これも、「門川教育長は、松浦から報告を受けていたということがわかった。それを前提に裁判所として判断する」からだそうです。さらに、学者証人として申請していた憲法学の浦辺法穂教授についても、「憲法学者にお出まししてもらうほどの高度な議論は必要ない」として証人採用はされませんでした。

この結果、7月7日の4人の本人尋問で事実調べは終了、10月6日(月)午前10時〜11時の第11回弁論で結審ということになりました。年内にも判決が予想されます。

*************************************
こういう案内をいただき、京都地方裁判所に向かいました。101号大法廷という大きな法廷だということですが、100席ほどの傍聴席はずっと8割以上の入りで、長時間なので出入りがあったようで、100部用意した資料はすべてなくなったそうです。

終了後のミニ集会では原告4人の感想が聞けたのですが、どの方も「言いたいことは言った」というスッキリした表情で、「時間が短かった。もっと話したかった」という方もいました。

反対尋問が普通どのくらいあるものなのか、私には全くわかりませんが、国側からの反対尋問は全くなし。市教委側は各原告に1問という感じでした。

こういう裁判の原告になるというと、世界が違う人と感じる方もいるかもしれませんが、決してそんなことはありません。4人のうち2人は教育に関する市民活動をしてきた方ですが、出発点は自分の子どもが受けた教育への疑問からで、私の問題意識ともとても近いものがあります(活動そのものは、私などよりずっとアクティブで熱心にされていたようです)。連絡先として氏名を出していたために、市教委から個人特定されてしまいました。

あとの2人は市民運動とは全く無縁で、1人は活動していた方の夫であるというだけ。もう1人は抽選券の末尾番号がたまたま一緒だったという方です。

そういう方が「立ち上がらなければ!」と感じるくらい、いまの日本の教育内容や教育行政にはおかしなことが蔓延していると思います(教育に限らず他の分野でもそうだと思いますが)。おかしなこと、納得できないことにはきちんと声を出して意思表示する。この裁判からは、そういう大切さを教えられます。

さて、ここまではこれまでのいきさつです。今回私がとても書きたいのは、原告のM.Nさんが書き話された2002年ごろからの教育内容や現場の変化と親・子として感じたことです。陳述書を紹介したいと思いますが、とても長文なので、いったん記事を改めます。





2008-07-09 12:14  nice!(1)  コメント(6)  トラックバック(2) 

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コメント 6

shira

 未履修問題なんかよりよっぽど悪質だと私は思いますよ。
by shira (2008-07-09 21:25) 

mai

>shiraさん
全く同感です。各地のタウンミーティングでも、やらせや選別(少なくともやらせ質問)があったはずですが、証拠が揃わないので訴訟になっていませんね。教育を定める法律がこうした非教育的な手順で作られたことを忘れてはいけないと思っています。
by mai (2008-07-10 18:07) 

東西南北

 あー。さっさと、希望者全員入学、卒業制度にしてほしい。受験制度が、すべての選別、差別教育の根源だ。未履修問題も受験体制がなければ、起こらない事件です。現場は、教育と受験の狭間で、大変だなー。家庭も受験でノイローゼですよ。金もかかるし、受験産業が儲かって、高卒、大卒労働者が職場で分断されるだけですね。
by 東西南北 (2008-07-11 09:09) 

女衒の辰

京都のタウンミーティング訴訟に関心をもつ切っ掛けはmaiさんのこのブログで紹介された2007年9月19日、洛陽教会での学習討論集会に参加したことです。
その後、10月12日の第4回口頭弁論から裁判を傍聴し続けてきました。その裁判の中で、如何に国家権力が出鱈目な行為を平然と行っていることを知りました。
7月7日の傍聴にも行き、その後の弁護士会館3階での集会にも参加しながらmaiさんに気が付かずご挨拶すらしなかった点お許し下さい。
今後もこの裁判には注目していきます。教育問題の勉強もしたいのでブログを通じて色々お教え願えれば幸いです。

裁判を支援されている方々には色々な立場の方がいらっしゃります。集会で裁判と直接関係の無い発言をされた方(堺市から参加とおっしゃってました)がいた事は大変残念に思いました。


by 女衒の辰 (2008-07-11 18:20) 

mai

>東西南北さん
そうですね。日本や伝え聞く韓国・中国の受験競争は何とかしなくてはなりません。国連からも「過度に競争的な」と指摘を受けながら、一向に改まる気配はありません。そのあたりの各国の事情をさらに調べてみたいと思います。ちなみにフィンランドでは大学に入る選抜はあるようですが、高校卒業していったん職業につく人、世界を旅する人など、みんな違って当たり前のようです。日本も少なくともそういう複線経路が必要でしょうね。

>女衒の辰さん
いらっしゃったのですか!女衒の辰さんがいらっしゃらないか、何度か法廷を見回して、さらにミニ集会でもお探ししたのですが、私も気がつかず本当に失礼しました。久しぶりにお目にかかるチャンスだったのに、残念です。毎回、傍聴してくださっていたのですね。ありがとうございます。記事を書きながら私はほとんど傍聴できておらず恥ずかしいです。「権力は暴走する」というのは真実なのだなあと実感しますね。私は子どもの迎えのためミニ集会では中座したので、たぶんご指摘の発言は聞いていないと思います・・・。

私こそ勉強中です。いろいろ教えてください!
by mai (2008-07-11 22:47) 

恵里

痴女・巨乳・癒し系の手コキをお楽しみ下さい( ●≧艸≦) ★ http://sns.ktjg.net
by 恵里 (2012-10-20 10:33) 

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