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「一つだけ秀でているもんがあればいい」という子育て [子どもの世界]

シリアスめの記事が続いたので、少し明るい話を書きたいと思います。私は音楽ではロック大好き☆守備範囲は広くないけれど、わりとずーっとファンをしているバンドがいくつかあります。先日もその一つであるトライセラトップスのライブに行ってきました☆


一番前が唱くんです。ライブ終了直後、おつかれさま!

彼らはボーカル&ギター、ベース、ドラムというシンプルな3人構成です。デビュー当初からすごく斬新な音だったので(リフを中心としながら、斬新なコード進行、意表を突くメロディー)1〜2枚目のCDで、ロック好きの間ではかなりブレイクしました。1996年にメジャーデビューですから、早いものでもう11年も活動しています。

THE GREAT SKELETON’S MUSIC GUIDE BOOK

THE GREAT SKELETON’S MUSIC GUIDE BOOK

  • アーティスト: TRICERATOPS, 和田唱
  • 出版社/メーカー: エピックレコードジャパン
  • 発売日: 1998/12/02
  • メディア: CD


ほぼ全曲を作詞作曲しているのがボーカル&ギターの唱くんです。彼の才能には圧倒されます。聴き始めたころから「彼は天才だ!」と素直に感動したものです。ベース、ドラムのメンバーも実力派でバンドとして3人のバランスがとってもいいです。

ところが、彼らは(というかソングライターである唱くんは)2枚めのCDを出した後から、悩みの道に踏み込んでしまいます。一つの理由として音楽性とアイドル性(ポップ性)の板挟みというのがあったようです。彼らの音はものすごく新鮮だったのですが、歌詞はまるで高校生のようにキュートでした(当時、20歳すぎ)。

例えば・・・名曲という評価の高い「ロケットに乗って」(デビューCD)という曲では、

僕の脳ミソのランキング その一番上から今日も
君はまるで動かない

君が僕だけ見てくれれば 誰も君に敵わないって事
知ってくれなきゃ困るのさ

でも僕は余裕みせるのさ 君を焦らせなきゃ

ロケットに乗って 君と二人でどっか行けたら どんな事も叶えてあげる
グルッと夜空 飛び回るのさ 僕に全部任せといて

という感じです。かわいいというか、硬派のロックバンドとは思えない歌詞でしょう?

しかも、メンバー全員、特に唱くんはかなりの美青年。鼻にかかった甘い声。私は音の重厚さ・技巧の高さと歌詞・ルックス・声質のキュートさのギャップにむしろたいへん興味を感じて、「こんなバンドはめったにない!おもしろいよ☆すごいよ♪」と周囲に騒ぎまくっていたのですが、メディア的にはややアイドル寄りの扱いを受けてしまったようです。同期デビュー組に本格ロックバンドのグレイプバインなどがいるのですが、そういうグループと比べると一段、低くみられることもあったようです。そういう点で悩みが始まったようです。

それだけではなく、私にはわからない理由もあると思いますが、ブレイク後に出した"going to the moon"というシングルがそれまでで一番ヒットしたにもかかわらず、その曲を含んだCDはかなり暗く悩み迷ってしまっている感じのものになっていました。

その後、1年以上活動休止したりして、ファンとしてはかなりやきもきしました。「すごい才能があるのだから、自分がやりたいように自由に活動すればいいのに・・・」と何度思ったことでしょう。

それから、レコード会社を移籍して、2002年10月に1年8カ月ぶりとなる5枚めのCDを出します。初期のものと比べると落ち着きが出てきた感じで、「唱くん、ふっきれたな」と感じたことを思い出します。彼らにしてはソフトな曲調で癒される曲が多く、いまでもヘヴィー・ローテーションです。

DAWN WORLD

DAWN WORLD

  • アーティスト: TRICERATOPS
  • 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
  • 発売日: 2002/10/09
  • メディア: CD

その後も、いろいろと迷いはあるようです。唱くんは歌詞に素直に気持ちが出るタイプなので、素人でもわかるのです。しかし、一つの山を越えた彼らは、現在までコンスタントに活動を続け、名曲をたくさん出しています。ある音楽雑誌の評論では「ファンの母性本能をくすぐり続けて、フラつきながらも着実に前進している」という意味のことが書いてあり、「私が目を離せないわけもそこだわ!」と何となく納得してしまいました。

さて、今回は唱くんのお母さんの教育方針について書こうと思って始めましたが、バンドの紹介が長くなってしまいました(^_^;)。彼の両親はかなりの有名人で、検索すればすぐにわかると思いますが、彼は隠してはいませんが、正面切って言ってもいないので、ファンの仁義としてここでは名前等は書きません。

彼はお母さんが好きで影響もかなり受けているようです。インタビュー本で「Q.自分に影響を与えた言葉はありますか」という問いに「一つだけ秀でているもんがあればいい by母親」と答えています。彼の音楽体験の最初はマイケル・ジャクソンなのですが、11歳のとき、横浜スタジウムへお母さんと一緒にマイケルのコンサートに行っています。

「マイケルの真似にしてもそうですね。グルングルン回転して、バタンバタン音を立ててステップ踏んでいるのを、うちの母親は笑って見ててくれたんですよ。”上手い、上手い”って。普通なら”うるさいからやめなさい”とか”そんなとこ触るのはやめなさい”とか言う人の方が多いと思うんですよ。もしそう言われていたら、踊りが嫌いになっていたかもしれない。そこはでかいと思う。他の家の友達と話していると、うちの親の場合は怒るポイントが微妙に違ったりして、おもしろかったですね」。

う〜ん、母の影響力はなかなか強かったようですね。私も自分の子どもが大きくなってからそういうふうに言われてみたい!もちろん、お母さんは彼がプロになるのを見越して「一つだけ秀でているもんがあればいい」と言っているのではないでしょう。子どもへの信頼感というか、「あなたが好きで得意なものだったら、それでいいじゃない」という肯定感からの発言だと思います。もし彼が他の道へ進んでいたとしても、母のその言葉、受け入れられたという事実は、一生の宝になったのではないでしょうか。

お母さんについては次のようにも書いています。「あと子どもの頃、嫌だったのは授業参観ですね。どうしてもうちの母親は目立っちゃうんですよ。今だったら笑えるんだけど、当時はやめてくれよっとことがたくさんあった(笑)。例えば、学級会で問題を提示して、生徒同士で議論することがあるんですが、その中で親に振るコーナーがあって、他の父兄の方はみんな真剣な面持ちでそれなりにまともなことを言うんですよ。そうなると当然”○○君のお母さんはどう思いますか?”とくるわけですよ。そうすると”そんなの考えてないで、やめちゃいなさいよ!”とか言って一気にひっくり返しちゃう。教室内は爆笑。俺は赤面しまくり。あと、中学の時、音楽の授業参観でブラスバンドのラッパをやってる女の子の合奏があって、父兄はみんな黙って聴いてるのに、うちの母ちゃんだけノリまくってみんなに笑われている。何でこうなっちゃうんだろう、何でジッとしてくれないんだろうって、帰ってから怒るわけですよ。でも母ちゃんは”ごめん”とは言わない(笑)。”だっていい音楽だったんだもん”とかそういう感じ・・・」。

さすがにそこまでは、私には真似ができないと思いますが(笑)天真爛漫でいいですね♪お母さん自身が人生を楽しんでいる感じが素敵です。

でも、学校を決めるとか大事なところではきちんと決断されているようです。彼は中学受験して「良い学校」(たぶん中高大一貫校では?)に入るのですが、どうも合わなかったようです。「(中学生活は)伸び伸びした教育を前面に出した学校だったので、最初は自由なところなのかなと思ったんですよ。でも何だかんだ言って、平均点を取らせようとするし、全然合わなかった。それで高校はより自由なとこに行こうと。○○○(お母さんの母校です)という学校ですが、あそこは俺の青春時代ですね」。

子どもに学校が合わないと判断したら、転校も考える。ご両親は良いバックアップをされているようです。これから「教育改革」が進み、不自由な学校が多くなりそうな状況で、彼の言葉はとても参考になります。やはり、学校は、教育は自由でなくては!私も自分の子どもに不自由な教育を受けさせないように、頑張りたいです!

10年以上続けてファンをしていると、最初は本人しか見えなかったのですが、自分が子どもを持つと背後のご両親の教育も見えてきた気がします。家庭での教育方針がなかなかユニークなので前から感動していました。教育制度をきちんとするというようなことはもちろん欠かせないのですが、個々の人にとっては親の力はやはり基本だなあと実感させられます。車の両輪のようですね。アーチストとして繊細で悩みやすい面を持った彼が、悩みの山をそのたびにいくつも越えることができているのも、ご両親、特にお母さんによる小さいころからの言葉や教育の力が大きいのではないかと改めて思います。


2007-12-18 11:39  nice!(2)  コメント(9)  トラックバック(0) 

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maiさま
ご訪問・コメントありがとうございました。
今、日本の民主主義は瀕死の状態で、いたるところで公権力の、恣意的な支配・統制が推し進められています。
このような時代に、自らの良心に基づき、ひとりこのようなブログを立て“闘って”いらっしゃる、あなたのような方がいることに心から敬意を表します。
教育現場の問題には詳しくないのですが、公権力が国家統制のため教育を利用し、子供たちの人間性を踏みにじっていることは確かだと思います。
イデオロギーうんたらの問題ではなく、今の子供たちが置かれている現状に大きな危機感を覚えます。
正しいことをしようとする人間が虐げられる世の中です。
おかしいことを「おかしい」とふつうに発言できる人間こそが、社会の未来を切り開くのだと思います。

これからも、ロックのノリで頑張ってください。
by (2007-12-18 16:39) 

まみ

すてきなお母さんですね。

>子どもへの信頼感というか、「あなたが好きで得意なものだったら、
>それでいいじゃない」という肯定感からの発言だと思います。

私もそう思います。子どもを丸ごと肯定する気持ち、受容する心が、子どもを豊かな人間に育てるのですね。
それにしても、プロフィールでも知っていましたが、maiさんがロック好きなんて、ブログを読む限りでは意外で、それがまたステキです!うちの次男もロック好きで、私はそれがあまりわかってあげられないので、つらいです。、今度帰ったときは、一緒にロックを楽しもうかな。
by まみ (2007-12-18 16:40) 

mai

>shinwaさん
コメントありがとうございます。
いちおう「会」で仲間がほんの少しいるのですが、仕事が忙しかったり、PC使っていなかったりで、ほぼ一人で書いています。仲間もたま〜に投稿してくれます。
教育基本法とその下位の法律が変わり、教員免許更新制など問題の多い政策が導入されようとしています。国からの子どもたちの心への働きかけも強まって、ご指摘通り、国家統制色が強まろうとしています。
保護者として、市民として、おかしいことには黙らずに動いていきたいと思います。
これからもよろしくお願いします。
by mai (2007-12-18 19:01) 

東西南北

 mai さんへ

 うん。笑えました。やっぱ、人間の豊かさってギャップですね。政治、労働、社会問題に対しては極めて硬派で真面目で頑固で弱いものの味方。でも、恋愛、家族、趣味の面では「恥ずかしがり」であったり、ぜんぜん滑っていたり、はちゃめちゃであったり。でも、やっぱり、人間として不可欠な根幹ははずさない様な両親の主権者、労働者教育の力はきわめて子供への影響力が大きい。専門性を持つことと幅広く関心、興味を持つ主権者、労働者としての献身性を同時に体得させる必要があると思います。専門性だけでは自閉症の方向だし、幅広い興味、関心だけでは多動性障害の方向だし、自分中心では献身性という最も主権者、労働者として重要な人間性が育たない。

 冒頭に上げた人間の豊かさって、例えば、日本共産党の志位委員長が自宅で「マイケルジャクソン。フォー」って感じですが、ギャップが笑えます。常識的には「イメージ崩れる」でしょうが、東西的にはアリですね。

 
by 東西南北 (2007-12-18 19:24) 

mai

>まみさん
バンドの紹介と教育のことと、欲張ってしまったので、どっちつかずの記事になってしまいましたのに、コメントいただきありがとうございます。
まみさんの息子さんもギター修行中でしたね。実は、記事を書くときに思い浮かべていました。

ロックといっても範囲が広いのですが、息子さんはどちらの方向でしょうか。私はどちらかと言えばメロディアスでボーカルがしっかりしたバンドが好きです(今日書いたのはリフレインがすごく印象的なバンドですが)。ビートルズ、奥田民生さん(ユニコーン)、トライセラトップスのことなら、何時間でも語り合えそうです(笑)。

リアルでも私は「ウソーッ、ロック好きには見えない!クラシックでも聴いていそう」とびっくりされます。でも、ライブではガンガン乗っています(後ろの方でひっそりとですが)。まみさんも息子さんと一緒にいかがですか。楽しいですよ♪
by mai (2007-12-18 19:41) 

hm

唱くんママ、素敵ですね。

 私もこう言うとよく「能力主義」と勘違いされるんですが、やっぱ天才を殺すような教育、子育てが一番いかんよなー、と思っています。
 ここでいう「天才」は、別に東大に行くとか有名になるとかそういうものではなくて、(世間的評価は別として)その子が持っていたりやりたがっている要素が際限なく発揮されること、という位の意味で。
 
 自分の子供だって、自分じゃないわけで、あくまで別の人格。その子が持っている才能とか、のばそうとしている芽とか、そういうものを狭くして殺してしまうようなことは、大変罪なことだ、と思っています。
 だから、私自身は「放任主義」と人に思われています。 笑

「一つだけ秀でているもんがあればいい by母親」

 これはいい言葉です。
 もちろん、しつけや礼儀も必要でしょうが、それも、まさにその子が持っている「一つだけ秀でているもん」を100%活かすことに役立つから、という前向きな考え方ができるでしょう。
 「どうせ一回きりの人生やから、思うように楽しまな損や。他人が良いと評価することよりも、自分が幸せを感じられることのほうが大事やろ。」という明るい発想がうかがえ、大いに共感します。 

 トライセラトップスも、さっそく聴いてみます。私は、ロック大好きですが、しかしそのなかでも「美メロ」好きですね。私が一番好きなジャンルは「ヘヴィな美メロ」です(ま、HM、HRは往々にして「美メロ」かもしれませんが)。
by hm (2007-12-19 09:41) 

mai

記事の内容から大きく外れていると判断したコメントを削除させていただきました。
by mai (2007-12-20 20:44) 

mai

>hmさん
とりとめのない記事にコメントありがとうございます。
そうなのです。私が唱くんのなかに「天才」を見たのは、他の人に比べて優れているという以上に、彼の音楽に対する情熱と努力、そしてそれを持続させる力が伝わってきたからです。

どの分野であっても、子どものそういう力を狭めたり制限したりしないような親でありたいですね。唱くん母ちゃんは、そういう点、すごいなあと思います。他のメンバーの親御さん、ご兄弟もユニークなので、またご紹介したいです。

トライセラトップス、聴いていただけるとは嬉しいです☆
音楽は好みの違いが大きい分野なので、hmさんに合うかどうかドキドキです。おとなしめのメロディアスな曲では"if"" 2020"など。トライセラらしいのならば、"ラズベリー(英語の綴り忘れました)""ロケットに乗って""GOING TO THE MOON""TRAN SFORMER"などお勧めです。YouTubeで見られます。"TRANSFORMERのプロモーション・ビデオの唱くん、とっても美青年です☆
by mai (2007-12-20 20:46) 

mai

>hmさん
追加です。ちなみに唱くんの誕生日は75年12月1日で〜す。
すっかりファンモードになっている、私でした。お騒がせします☆
by mai (2007-12-20 21:52) 

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